にじいろお菓子店(浅川町)
人口約7,000人。石川郡の小さな町に、2020年秋、注目の洋菓子店さんがオープンしました。
「生まれ、育ててもらったこの街で、自分の店を持ちたかった」と、オーナーの小針さんは話します。
若い頃からパティシエに憧れ、修業と経験を積み重ねてきた小針さん。その腕前が人から人へと伝わり、
数年前から実店舗を持たずに完全予約制のオーダーメイドやイベント出店で販売を続けていました。
そしてたくさんの人との出会いがあり、地元・浅川町で以前は歯科医院だった建物を譲り受けることとなり、
リノベーションをして念願のお店をオープンされました。
板張りの外装に調和した重厚感のある扉を開けると、温かみのある床板にやさしい色合いの壁。
ドレッサーやテーブルなどの家具もひとつひとつこだわっており、店内に漂うアンティーク感と温かみのある
空気感が心地良さを演出しています。ショーケースはまるでジュエリーケース。色彩豊かで華やかなデザインの
洋菓子たちが顔をのぞかせます。特に地元の果樹園で育ったくだものをたっぷり使ったスイーツが人気。
小針さんは「目で楽しめて、食べておいしいのは当たり前。お客様の声や希望を聞きながら、幸せを届けられる
お菓子を作っていきたいです」と話しています。
●決め手ポイント(吉田技建に決めた理由)
「12年前に吉田技建さんに自宅を建ててもらいました。
その時に“こうしたい!”という思いをたくさん聞いてもらったのが印象的でした。
今回はお客様目線で考えていたプランなので、担当の髙橋さんにたくさん要望を聞いてもらいました。
何度もデッサンしてくれた小林さんにも感謝しています。」
入口
明るくてあたたかみのある板張りの壁に、ステンドグラスのアンティークドア!
好みの色に塗り直して完成しました。
オーナーとスタッフさん
オーナーの小針明美さんとスタッフさん。
「町で唯一の洋菓子店。地元の人に慕われる店にしたい」、そんな小針さんの思いを受けて
スタッフの皆さんは町外から通勤しています。
ケーキの数々
店名の「にじいろ」には、「虹を見つけた時のようなワクワクを」という想いが込められています。
材料には、浅川町の卵や石川町の大野農園さん、棚倉町のいちご農家さんなど地元のものを積極的に使っています。