白河市 日本料理 楓様 (平成31年3月完成)
白河市の街の中心地にある複合型商業施設「楽蔵」にオープンした『日本料理 楓』。元々、蔵をイメージして建てられた店舗の内装をリフォームしました。店を運営する会社「一期一会」の青木里美社長に、この場所にオープンしたきっかけを伺いました。「楽蔵はオープンから10年が経ち、空き店舗が出てきたことで、以前の活気が薄らいできたように感じていました。賑わいのあったまちなかという立地で、日本料理を落ち着いて愉しむことができる空間を作りたかったのです」。市の家賃補助制度を利用できることも大きな理由だったと言います。 平屋の古民家風の建物は、以前は直売所があり、コンクリート造の床と開放的な空間が特徴でした。日本料理店に変えるため、床面を畳敷きにして靴を脱いで店内に入るスタイルに。深い茶色の柱や梁、白い壁やふすまを入れ、高い天井はそのままに開放的でありながら、落ち着いた雰囲気を作り上げました。お昼は日替わりの御膳や丼メニューがあり、夜は一組限定の予約制ですきやきやしゃぶしゃぶなどのコース料理が味わえます。貸切ができるので、お祝いや法要にもぴったり。会社の食事会や家族や友人との会合に喜ばれています。
私がギケンさんに決めたPOINT
青木さんご夫妻はもともと吉田技建の社長と付き合いのある間柄です。「飲食店経営ははじめての経験ですが、飲食店の施工を多く手がけてきた吉田さんにはいろいろなアドバイスをいただきました。自分が抱いているイメージも伝えやすかったですね。信頼関係があるからこそ、満足のいく空間づくりが出来たのだと思っています」
贅沢なほどにゆったりとした店内。天井はもともとの高さや梁を生かしてリメイクし、古民家のような佇まいに。
厨房の内装や調理器具はすべて新調。清掃が行き届いた衛生管理、調理導線を考えた設計
ランチタイムの「日替わり御膳」(1,600円/税抜)をはじめ、日替わり丼(1,080円/税抜)等曜日によってメニューが変わる
開放的な店内で、テーブルと椅子で食事を愉しむ。仕切りを設けて個室として利用も可能
接客を自ら担当する青木里美社長と女性スタッフ。飾らない人柄が居心地の良さを作っている