店舗

家族との時間もお客様とのひとときもホッとするようなやさしい空間。

 静かな住宅地の角地に、小さなヘアサロン『クラハ』があります。Sさん夫婦がふたりで営む、小さくてシンプルなお店です。 “自分たちの店を持ちたい。でも、お金のために心にゆとりのない暮らしをするのはイヤ”。そこで奥様は、「月々のアパート家賃程度の予算で、店舗兼住宅を叶えてほしい、と社長にお願いしました」と言います。ほしかったのは、小さなお店と、1LDKの居住スペース。そこには、夢を叶えるのと同時に、アパートで暮らしていた時と変わらず、家族が寄り添いあって暮らしたい、という想いが込められていました。
 娘さんが中学校に入学する時に「自分の部屋がほしい」とのことで、離れに個室を設けました。その時、娘さんはコツコツと貯めていたお小遣いを「これを使ってね」と両親に渡したそう。娘の成長を感じつつ、Sさん夫婦は今日も楽しく働いています。

やさしい白の空間の中に、木の温もりが漂う。お気に入りの小物や雑誌をさりげなくディスプレイ。

チェア&ミラーのセットが2つ、シャンプー台がひとつ。そこに待ち合いベンチとレジカウンターだけの店内。ビーズランプとスポットライトの光が穏やかな空気を演出

太陽の光が差し込む窓は、二重サッシで断熱性も抜群。店内はいつもあたたかい

もともとはコンクリート床だったが、自分たちでプチリフォームをして白い板張りに。よりナチュラルな空間に変身した

お客様の目線の先には、ちょっと気になるものが配されている。インテリアや雑貨の話題で、お客様との会話も弾む。サロンの扉は、ステンドグラスがはめ込まれたアンティークの輸入もの。独特な風合いに一目惚れして、吉田社長が取り寄せた。

やわらかいランプの光が窓から外にこぼれ、夕闇が深まるほどに美しさを増していく。雪が降り積もる冬の外観は、まるで幻想の世界に佇んでいるかのよう。木を生かしたカウンターまわり。ペンダントライトや掛け時計のレトロ感がおしゃれ。むき出しの配電盤もなんだか絵になる。

オーナーのSさん夫妻。「お店でも家でも一緒にいるのに、たまにケンカもするのに、仕事が休みの日も、なぜか一緒にいるんです。仲が良い?そうかもしれません」

ガーデニングやおうちのメンテナンスはご両親の趣味となっている

奥様の両親は、しょっちゅうここを訪れて、グリーンや花々の手入れをしたり、フェンスや収納庫を作ってくれる。良い趣味ができたと喜びながら、娘家族を見守っている

hair Craha
白河市白坂一里段6-134
【完全予約制】 TEL 0248-29-8399
定休日 毎週月曜日・第3日曜日

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