国道4号に面した場所にあるカフェレストラン『t&t』さん。ワンフロアの広々とした空間は、おいしい食事やスイーツを囲んで会話を楽しむ女性客で賑わっています。
リノベーション後は、「よく思い切ったね!」とたくさんの人に驚かれたといいます。それもそのはず。以前は黄色の外壁が目印のライブハウス兼カフェでした。黒と白を基調としたメンズライクな装飾で、常連の男性客が集まっていました。3・11の大震災で建物がダメージを受け、オーナー夫妻は「リニューアルするなら今だ」と決意したそうです。迷った末に、たどり着いたのは「女性も子どもも、のんびりと過ごせる空間に変えたい」という想いでした。プランはすべて同社におまかせ。作業効率が悪かった動線を見直し、天窓からたっぷりと光が入る設計を採用しました。スタッフもお客さんも笑顔で過ごせる、明るいお店です。
カジュアルな洋食を中心としたランチメニューが人気
「この空間で働きたい」と訪れる女性も増えたそう。制服のエプロンもシューズも愛らしい
完成前、床の色塗りはオーナーが自ら行った。今でも、3カ月に1度は水を使ってデッキブラシでごしごし掃除をするのがオーナーの仕事なんだとか。その甲斐あって、床にツヤと味が出てきた
大きな道路に面した席は、窓に木の棚を設けてディスプレイ棚に。小物に目線を移す効果がある。入口扉の先にあるパントリーの棚には、大きなホーロー缶と存在感のあるグリーン。友達の家に来たような安堵感を与えてくれる。
席ごとにインテリアが少しずつ異なるため、雰囲気の違いや椅子からの眺めが違うのが楽しい。不定期に、個展やジャズライブなどのイベントも開催。ところどころにユーズド感のある木製のインテリアが取り入れられ、空間のアクセントになっている。
以前は業務用エアコン5台でも暖まらなかった空間が、今は家庭用3台で十分の暖かさをキープ。同社の断熱工法とLow-eガラスで、快適な温度を保っている
アンティーク感のあるテーブルやチャーチチェアを配した店内。落ち着いた雰囲気の中、長居しておしゃべりを楽しむお客さんたちも多い
窓辺やテーブルの上には、愛らしい小物をセット。食器やグラス、どれもおしゃれで真似したくなる