(S様邸 西郷村)
ここは、西郷村・由井ヶ原。長年、住み慣れた高原地帯に新居を構えたSさんご家族。子育て期を過ぎ、仕事を退職したご夫婦が望んだのは、これからの時間を穏やかに過ごせる「平屋の家」でした。以前はログハウスに住んでいたご家族。その時も吉田技建に依頼し、念願の住まいを叶えたそう。実はそのログハウスが2年前の冬に全焼してしまいました。「あまりの衝撃で動揺していた時に、社長がおにぎりをたくさん持って駆けつけてくれましてね。その優しさがありがたかった」とご主人。家族4人でもう一度、良い家を建てて暮らそうと前向きになれた、と話しています。
内装は漆喰の白い壁とクリの木の床板で統一され、あたたかみのある空間となっています。漆喰は、中島村の左官職人さんの家に見学に出向いたほどのこだわりがあり、完成した時の感動は大きかったといいます。リビング天井の古材の梁や、那須町の古材屋で見つけた一枚板の大きなテーブルが印象的です。好きなものに囲まれた家に、友人たちを招くことも多いそう。そのために各空間にゆとりをもたせ、バリアフリーの設計にした、と奥様。にぎやかな日もおだやかな日も、森のそよ風が家の中をめぐる心地良い住まい。息子さんと娘さんと家族4人で、少しずつ手入れをしながらスローライフを楽しみたいと話しています。
吉田技建さんとは、約30年前にログハウスを建てた時からのお付き合いです。今回、建て替えを検討していた時もお願いしようと考え、自分たちのイメージを吉田社長に伝えました。すると設計士の小林さんから、とても素敵な手描きの図面をいただいて、その絵に心が揺さぶられました。ここなら良い家を作ってくれると確信した瞬間でした。
小部屋:天井高を生かしたフリースペース。読書をしたり裁縫をしたり…一人で過ごしたい時に重宝しています
トイレ:来客が多いことや将来の暮らしを考え、トイレは広々としたバリアフリー設計に。清潔感のある空間です
キッチン:キッチンカウンターや食器棚はオリジナル製作。板張り仕上げがアクセントになっています
外観の屋根:森の中に溶け込むようなイメージで作り上げた外観。白い漆喰の壁のテイストが気に入っています