「自分たちが暮らしたい家をとことんこだわって作りましょう」。今の吉田技建の家づくりの方向性は、Sさん邸からはじまりました。
1階は壁のないLDKが開放的な空間。表情のある漆喰の白壁をベースに、古材の梁や手作りの小物がおしゃれにコーディネートされています。奥様のお気に入りの時間は「おうちカフェ」。お友達とダイニングテーブルを囲んでおいしいお茶と会話を楽しんでいるそうです。
完成から9年の月日が経ち、無垢の床板はツヤのあるアメ色に。ご夫婦がDIYで作り上げたテレビボードや、白く塗ったレンジフードや窓枠も、家に愛着があるからこそ、その時の”今”の感性をカタチにしてきた証しです。家族が紡いできた大切な時間は、住まいを味のある空間に進化させています。Sさん邸には、何十年経っても色褪せることのない”想い”が詰まっています。
室内のインテリアは、白とパープルを基調としたトーンで統一され、清楚で愛らしい雰囲気。明るい光が射し込むキッチン。まわりの細かいものは、カゴや小物を使っておしゃれに収納。
ダイニングからガーデンへとつながるモッコウバラのテラス。花咲く季節が待ち遠しい。不規則なラインを描く梁や、あえてムラをつけながら塗った壁が、趣きある空間を作り出す。
手作りのブランコが揺れる2階のホール。遊び心のある工夫がこんなところにも
もう履けなくなったピンクの靴。大切なものには、大事な思い出が詰まっているから捨てられない
長女のお部屋は、ルームフラッグでコーディネート。家族から譲り受けたベッドも色を塗り替えて愛用している
外からお日さまが差し込む洗面台。シンプルで飾りすぎないところがおしゃれ
ラベンダーやオリーブ、バラやミモザがおだやかな風に揺らぐガーデン。庭のお手入れは、楽しみながら時間をかけて…。そんな家族の風景も大切な思い出になる