東白川郡矢祭町M様邸 (平成27年12月完成)
矢祭町のMさんご一家は、ご両親が建てた平屋住宅に三世代で暮らしていました。「子どもたちも大人になったので、定年後に夫婦でゆったり快適に暮らせる家にリフォームしたい」と話し合っていたそうです。理想は、「明るく開放的な楽しい空間」。三間続き間の和室や北西に並ぶ水まわりを一新し、4年半前、住み心地のいい家に生まれ変わりました。ご夫妻がこだわったのは、ライフスタイルに合わせた間取りと薪ストーブ。使いにくかった畳の続き間は、無垢の床が心地いいリビング・ダイニング・キッチンがひと続きの空間へ。寒さが厳しい独立型のキッチンは位置を変更し、南と東の窓から光が差し込む明るいキッチンに。「背面の収納棚には、お気に入りの土鍋や調理器具を入れています。窓から四季折々の風景を眺められるので、キッチンに立つのが楽しみです」と喜ぶ奥様。休日は、ご主人が腕を振るうことも多くなったそう。ひときわ目を引くのは、壁一面と、リビングとキッチンの間に置いたアンティーク風の大きな棚。奥様が長年かけて集めた器と可愛い雑貨が並んでいます。「古材を使った天井の梁の雰囲気がとても良かった。LDKのどこにいても気持ちがいいので、以前にも増して家族が一緒にいる時間が増えました」とご主人も嬉しそうでした。
家族が並んで料理もできる広々としたキッチン。奥様がその日の気分で選んだ器に、ご主人がコーヒーを淹れて楽しむことも多い
リビングの隣りに設けた趣味の部屋には長年愛用しているカゴバッグを飾って。ご主人は音楽を、奥様は手作りを楽しむ空間に
奥様が集めた器と雑貨のコレクションの一部。温もりあふれる陶器が中心で、食事やお茶の時間に普段使いで楽しんでいる
壁や床まで白で統一した美しいトイレ。造作の手洗いには黒いボウルと木製のキャビネットを組み合わせて自然素材のやさしさを
昔ながらの日本家屋の外観を、白い壁に瓦屋根が映える洋風の可愛い佇まいに。玄関は南側に移動、ポーチを広く、ウッドデッキとともに楽しみが広がる仕様に。
毎年、益子や笠間の陶器市に訪れるほど、器が大好きな奥様と、定年後の新生活を楽しみにするご主人。多数の展示場を見学し、理想を叶えてくれるのは吉田技建しかないと思ったという。「私たちのこだわりや無理なお願いを聞いてくれて、細部まで理想を反映してくれた吉田さんのセンスと技術に感動しています」と話していました。